2019年 06月 05日
6月という月
早くも6月。
6月というとみなさんは何を思いますか?
1月はお正月。
2月は節分(豆まき)
3月は卒業式、
4月は入学式、
5月はゴールデンウイーク。
では6月は?
一般的には「梅雨入り」というのが思い浮かぶでしょうか。
(もうすでに九州南部は梅雨入りしていますが、地方によって時期は異なりますが、暦上は「6月11日」となっています。)
あまりメインの行事がない月、というイメージがある6月ですが、実はとても大事な月なのです。
①1年の半分の最後の月であることから 厄を払う「大祓(おおはらえ)」を最後の日6月30日に行います。
夏に行われるので「夏越しの大祓」と言われます。
(12月31日には「年越しの大祓」)
夏に挙行される意味として、衣服を毎日洗濯する習慣や自由に使える水が少なかった時代、半年に一度、雑菌の繁殖し易い夏を前に新しい物に替える事で、残りの半年を疫病を予防して健康に過ごすようにする意味があったのではと考えられています。
またこの時期は多くの地域で梅雨の時期にあたり、祭礼が終わると梅雨明けから猛暑と旱(ひでり)を迎えることになるが、この過酷な時期を乗り越えるための戒めでもありました。
厄を払うということで、我が家には、年末の時期と6月半ばには、近くの神社で行われる大祓にもっていく紙でできた人形(ひとがた)が回覧板と共に配布されます。
紙に厄を払ってもらいたい人の名前を書いて大祓いの日(晦日)に神社にもっていくのです。
また、「茅の輪くぐり」といって「茅(ちがや)」という植物で編んだ大きな輪をある決まった方法でくぐることで厄が払われる、というものです。
「茅の輪」は参道や鳥居に6月の晦日(6月30日)の1週間ほど前から設置されます。
お近くの神社でおこなっているところがあるかもしれません。
大晦日だけでなく、6月という1年の半分を過ぎたところで、神社にお参りするという風習があることを心の中に留めておきたいと思います。
②6月22日は、1年で最も昼が長い(太陽の高度が高い)日です。
まだ猛暑という暑さではありませんが、1年でもっとも太陽のエネルギーが大きい、最も夏である日が6月にあるということを私たちはあまり意識していないのではないでしょうか。
それは、日本では夏至は、雨や雲に覆われる梅雨の時期に当たるためだと思います。
朝、早く明るくなり、夕方もなかなか暗くならない。
6月22日を過ぎると、もう日はだんだん短くなっていきます。
冬至の12月20日まで。
その日にならないと、日は長くならないのです。
そう思うと、今この時期の太陽の明るさやエネルギーを大事に楽しもう。
6月を祝日やイベントがないつまらない月、と思うことがもったいなく感じてきます。
新たな6月の楽しみ方をどうぞ!(おたより 2019.6月号)
by ghooo2
| 2019-06-05 22:29
| 歳時記・夏